帆布製品 エイジングの魅力 

  • 2020年3月8日
  • 2020年3月8日
  • 製品

帆布とエイジング

◉ 帆布生地の魅力はなんと言っても

帆布(はんぷ)は厚い平織の綿や麻の生地で、キャンバスとも言います。

強度のある帆布は帆船の帆、トラックの幌、テントなどに使われていました。

以前は帆布で作られていた製品のほとんどが、軽くて強くて性能の良い安価でもある化学繊維に取って代わられていますが、油絵のキャンバス、まわし、体操のマットなどは今も帆布製です。

帆布の魅力は通気性や防水性もありますが、なんと言っても一番の魅力は、使い込んで風合いになっていく過程です。
(帆布の厚みや加工によって風合いは変わります)

◉ 帆布のエイジングとは

エイジングとは経年変化

人でいうエイジングとは加齢。加齢対策をアンチエイジングと言いますよね。

スピーカーやイヤホンでいうエイジングは部品が音に馴染み、音を良くするための慣らし運転期間。

食品では熟成。

デニムでは育てるという意味で使います。

ヌメ革などの革製品のエイジングも上手にすればカッコよくなりますが、失敗すると汚くみすぼらしくなることもあるようです。

革製品よりエイジングは早いと言われている帆布製品も、新品から数ヶ月経って部分的に擦れて少し色が薄くなり始めた頃は正直、みすぼらしいと感じることがあります。

キレイな状態がもっと続けばと思うこともありますが、そこを超えて使い続けると、少しずつ良い感じに馴染み「みすぼらしい」から「味」になって、帆布ならではの風合いになっていきます。

また、帆布製品は「エイジングが失敗した」ということは聞いたことががありません。
そもそも皆さん、帆布製品を「エイジング」ということに意識をして使ってはいません。

帆布製品のエイジング方法は

ズバリ、「普通に使用する」です。

帆布製品を購入したら、日常で普通に使うだけ。

一部革パーツがあるものはたまに保革油を塗りますが、日頃の手入れはホコリを取り除く程度です。(それさえもしないかな)

革製品のようなメンテナンスや、デニムのように洗うこともほぼありません。

雨によるシミも、革製品のような心配が無いので気楽に使って頂けます。
(一部の色、特に赤色の生地は色が出ることはありますので色移りにご注意を)

帆布製品 経年変化の最終は自然に帰る

経年劣化

強くて丈夫な帆布は、擦れても壊れることはありませんが、時が少しずつ少しずつ老化させていきます。

帆布の晩年は、綿繊維の「性が抜ける(しょうがぬける)」という帆布本来の強靭さが失われた状態になります。
木に例えると枯れ木の状態で、とても脆くなります。

この性が抜ける状態になるまでの年数は数年から十数年。
使い方や使用頻度によりますので一概に何年後とは言えませんが、繊維が切れだせば性が抜けた状態です。

性が抜けると修理は難しくなります。
(難しいと言うのは、直しても弱いところから切れて行き、修理してもまたすぐ壊れてしまうため。新たに購入した方が修理代より安くなるためです)

この天然素材ならではの経年劣化は、綿製品に限らず絹や麻、革製品も同様です。

帆布製品 エイジングまとめ

帆布好きはエイジングの風合いが好み

購入するときには

天然素材の綿帆布製品は「経年により表情が変わっていくもの」ということを念頭に。
「帆布製品は経年変化するもの」と納得して使えば、日常、特に何も気にせず使えるのが魅力。
(但し、製品を長持ちさせたい場合は丁寧に扱います。)
記事「帆布かばんを長持ちさせるにはどうすればいいのだろう?」を参照

少々のキズや汚れも「味」になります

世間の多くの人は、帆布製品に対して少々のキズや汚れは「味」や「風合い」と思ってくれます。
人によっては「シブい」とか「カッコいい」とも。

同じ製品でも使う人によって風合いは変わります

個人の使い方の癖で、人それぞれ違う風合いになります。
エイジングを楽しみつつ自分だけの逸品に。

製品だけど生き物っぽいのも魅力

天然素材ならではの年を重ねて変化し熟成され枯れていく。
生き物っぽいなーと思います。
(帆布製品を扱ってきたGoziの感想です)

最後は感謝してお別れを

経年劣化して使用に耐えられなくなれば、長年連れ添った愛用品に感謝してお別れを。

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