作業をするとき、既製のものでは間に合わない場合があります。
そんなときには工具やミシンのパーツを改造します。
道具の改造は必要?
ミシンのパーツや工具が、既成のもので間に合えばなんの問題もないのですが、使いにくい場合や、製品作成に必要なときには使えるように改造します。
パーツを加工することにより、これまでできなかったことができるようになり、作業の幅も広がります。
改造に必要なもの
卓上グラインダ
大抵のものはグラインダで削って作れます。
Amazon から比較的安価な、砥石の直径が75mmと150mmの2点ピックアップしました。
75mmは経が小さい分全体がコンパクトです。
モーターの力がそれほど強くないため削るものを強く当てると止まります。
150mmは経が大きくモーターも強いのですが、サイズが大きいです。
● 京セラ(Kyocera) ミニ卓上グラインダ 砥石径75mm TG-30 625050A
● マキタ(Makita) 卓上グラインダ 150mm GB602
Goziの使っているグラインダは、
ミシン屋さんからもらった古い「ナショナルミニグラインダ SKG-1」を愛用しています。
砥石の直径は 65mm で、現在販売されているものより砥石経が小さく、力も弱いですが十分使えます。
小さいので置き場所にも困りませんし、外コンセントで使うときにも(粉が散るため工作は外で)気軽に持ち出せます。
どんなものを改造するのか
例)押さえ
工業用上下送りミシンの上押さえです。
縫製ごとに選んで使います。
押さえは必要に応じて加工します。
現状、使っているものを削っても問題なければ加工します。
使っているものを残すのであれば、加工用に買い足します。
標準の押さえ
加工した押さえ
針落ちと吊り定規の間隔が、標準のものより1.5mm詰められました。
右側用の押さえも1.5mm 削っています。
職業用ミシンの押さえも作業に応じていろいろな種類が用意されていますが、市販のもので間に合うものが無ければ加工します。
例)工具
ロータリーカッターの刃の押さえの経を小さくしています。(写真下)
理由:カッター定規は、カッターナイフが切面を超えてケガをしないように土手が高くなっています。
ロータリーカッターの場合、押さえが定規の土手に乗っかかり、刃が生地に届かないため、買ったままの状態では使えません。
そこで押さえの経を使えるように小さく削ります。
使えるようになりました。
切れが悪くなった古い糸切りも削って再利用しています。
コテで溶かした後の少し飛び出した糸先を埋めるのに使います。
見分けるために色を塗っています。
その他:片減りした鉄筆の先を整えたりします。
グラインダで削った後の仕上げは
ヤスリで仕上げます。
amazon ツボサン エクストリーム 共柄 平 150mm 荒目/細目 HIEX11amazon ツボサン エクストリーム 5本型 平 中目/油目 HIEX02グラインダのフェルトバフに研磨剤を付けて磨きます。
もしくは目の細かいダイヤモンドヤスリで削り面を整えます。
自分でできない場合はミシン屋さんへ
グラインダを使うとケガの心配もありますし、自分では無理と思ったらミシン屋さんで加工してもらいましょう。
まとめ
作業していると、
あとちょっと針落ちに寄せたい。
工具をもっと使いやすくしたい。
こんな道具があったらいいな。
という場面がでてきます。
そんなときに、さっと改造して使いやすくなれば作業効率もあがりますし、難しかった製品づくりが簡単になったり、できなかったことが出来るようになります。
パーツや工具の加工は、グラインダやヤスリがあればそれほど難しくないですが、保護メガネや、耐切創手袋、防刃手袋を着用し、ケガをしないように気を付けて作業してくださいね。
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