帆布かばん制作 継続のコツ Goziの帆布カバン教室 ステップ⑩

始めるより続ける方が難しい

■ 製品制作を続けるために

スキルアップ


技量向上は、とにかく作品(製品)を数多く作ることです。
今日明日で、突然いろいろなことが分かり、ベテランのようなスキルになることはありえません。常にコツコツと楽しんで作ることです。

分からないことはとことん考え、作り続けてまた考えて、失敗した経験の積み重ねでだんだん身についていきます。ヒントはどこかにあります。

昨日までできなかったことができるようになり、少しずつ世界が広がっていきます。

モチベーション


以下Goziの経験から


制作の楽しさ
特に制作当初は知らないことばかり、デザインに制作に、新しいなにかを見つけてパァ~と広がり、ちょっと進むとまた見つけて。その繰り返しで進んできました。

できることが増えると、なかなか新しいことは最初ほどは見つけられませんが、それでも新たに見つけると嬉しくなります。

新しいことを見つけたいという前向きな姿勢が、モチベーションを保つ秘訣です。

人に喜ばれる


もう一つは、お客様に製品を購入して愛用していただき、「喜ばれている」「お役に立ててる」を実感したときの嬉しさが制作を続けていく最大のモチベーションです。

代金を頂く


制作販売するのなら
もし、作品ができたら身内や理由のあるプレゼント以外は、代金(材料代+作業工賃)を受け取りましょう。

これは作り出した最初の作品からです。
「いずれ代金を頂く」はいけません。

中には受け取ることが苦手な人もいるでしょう。

でももし、プロフェッショナルとして製品を提供することをを意識するなら、正当な代金を受け取れ無いと、世間からは覚悟が無い人、趣味の人と理解されます。
代金を頂かないと継続しての制作は困難になります。
感謝して受け取ります。
(最初から趣味で制作するのであれば、このことは気にしなくても良いことです。堂々と「趣味で作っています」と言えば納得されます)

私自信も値付けで「値段が高く思われてて売れなかったらどうしよう」という思いはありますが、それだけの価値がある。この値段でも必ず必要としてくれる人がいると信じて値段を付けています。

得意なことを


得意なことに特化することも


デザインは好きだけど作るのは苦手という場合は、作ることが好きな人や、職業で作っている人と組んだり、制作だけをお願いして作るという手もあります。
デザインは苦手だけど作ることは好きという人に巡り合うかもしれません。

反対に作ることが好きだけど、デザインが苦手な場合も同様です。

販売が苦手なら得意な人と組んでも良いかもしれませんね。

制作スタイル


● オリジナルデザインでの制作

GOZI帆布のように自分のデザイン、アイデアをカタチにして提供したい。

また、オリジナルバッグの制作会社を立ち上げて、スタッフとともに成長していくのも良いですね。

● セミオーダーメイドでの制作

ベースのカバンがあり、お客様の要望で作り上げる、セミオーダーバッグを提供したい。

● オーダーメイドでの制作

お客様の欲しいカバンを、お客様と相談しながらフルオーダーメイドで提供したい。

● カバン修理

または、カバン修理に興味があるなら修理専門か、リメイク専門も。

修理は制作とは違う技術とノウハウが必要です。


販売するには


製品を作ったら販売しましょう

販売するにはだいたい以下の、

・店舗
 
・イベント(デザインフェスタ、クリエイターズマーケット クラフト展 など)

・ギャラリー

・委託販売

・インターネット販売 (minne Creema BASE など)

・インターネット出店 (楽天 Amazon  など)

他、自宅で販売。
友人知人に販売。

最近はインターネットの通販サイトもあり、店舗を持たなくても販売できますが、お客様と対面で販売ができるイベントやギャラリーに積極的に参加するのも良いでしょう。

Goziが出展したおすすめのイベント

デザインフェスタ(東京) クリエイターズマーケット(名古屋)です。

◉ ブースは
できればおしゃれでセンスが良いと見てもらいやすくなります。
(GOZI帆布はセンスが無いです)


◉ イベントでの接客は
経験から、設置したブースの中に居ると、お客様に圧迫感を与えてなかなか立ち止まって見てくれません。

当然、見て頂けないと売れません。

Goziはブースの外に出て、少し間を開けた位置で待機します。

興味のあるお客様がいれば頃合いを見て声をかけ、製品の説明をします。
このとき、
お客様に売ろうとせず、製品を知ってもらえるように丁寧に説明します。

出展する機会が有れば、土日で什器や商品の配置を変えるとか、接客を変えるなどして、いろいろ試してみると良いでしょう。


◉ 出展の曜日は(土日)
できれば2日ともの出展がベターです。
土日の両日出店の場合、大抵どちらかが売れてどちらかが売れません。
これは出展してみないと分かりません。

・クラフト展は?
クラフト展も各地でありますが、比較的安価なものしか売れない印象です。

・ギャラリーは?
ギャラリーでの販売は、販売をギャラリーに任せられるところもありますが、できれば自分で自身の言葉で説明した方がお客様に伝わり易く、良く売れる印象です。
また、
お客様を抱えている販売に積極的なギャラリーで、その客層に商品が合えば良く売れる印象です。

知ってもらう


帆布製品を作ることを仕事にして十数年経ちますが、最も難しいと感じていること人様に知ってもらうことです。

製品制作だけではだれも見てくれません。同時に営業も必要です。

当店ならまず、GOZI帆布という帆布製品を扱っている店があること。
そして商品はどんなものがあるかということ。

知ってもらうキッカケとして、ホームページやSNS(店頭ではお客様に見て触って持ってサイズや似合う色を体感していただき、機能の説明もできますが、インターネット上の写真ではなかなか伝わりせん)イベントやギャラリー出店、マスコミに露出と考えられることを色々をやってきました。

しかし、世間に認知されるのは並大抵のことではないと思い知りました。

企業が莫大な広告費を投じて宣伝するのも納得です。

かといって、個人店で宣伝費など出しようが有りません。

ありがたいなーと思うのは、お金のかからないテレビや雑誌に取り上げてもらえることです。

今は、動画を撮って自らYouTubeで発信するか、人気ユーチューバーに発信してもらえれば効果があるのでしょうね。

口コミがありがたい


やっぱり一番嬉しいのは、使って頂いているお客様から「あそこの製品イイよ」という口コミですね。

たまに家族や友人の勧めでご来店頂けます。
とてもありがたいです。

報われるとは限らないけど


製品を使う人を思い、いくら渾身を込めて作ったとしても、必要としていなければ人は関心を持ってくれません。

デザインに対する感性も人それぞれ。

ときには只々気に入らないという理由で、誹謗中傷を受けることもあります。

景気や季節、運やタイミングにもよりますが、売れるときもあれば売れないときもあります。

問題は売れないときです。

こんなことは言うべきではないのは承知の上で言います。
製品をいくら一生懸命作っても、例外を除き、人から支持を得られるのは私の経験から、例えばイベントなどでお客様が1000人いれば、ちらっと見てくれる人が200人ぐらいです。その中から少し興味を持ってくれる人は40人ぐらい。説明を聞いてくれるのは8人程度、更に買ってくれる人は2人から1人いるかどうかです。

共感してくれる人はほぼいない。共感して頂けても買っていただけるのは稀です。

このことを頭では分かっていても、ついつい「なぜ解ってくれないんだ」と思ってしまいます。

世の中にはいきなり繁盛する人もいます。
そういう人と比べて落ち込むこともあるでしょう。

でも、
自分のこととして思えばいくら良いもの、一生懸命作ったものでも興味の無いこと、理解出来ないものには共感できないし、買わないのは当前のことです。

見るべきところは、そんな中でも少しでも支持してくれる人が居るという事実です。
ありがたいことです。

感謝しかありません。

制作を楽しみ、支持をして頂いているお客様。
共感してくれる人の為に作品を作り続けられ、少しずつでも広がっていけたら幸せなことです。

カバン教室 まとめ


カバンが作りたいと思ったらミシンを手に入れ、とにかく作ること。
そして製品ができたら積極的に外に出て販売すること。
共感してくれる人に感謝して代金を受け取ること。

自分の発想で作品ができ、それを喜んでくれる人がいるということはとても幸せなことです。
落ちたり上がったりは当然。

全ては予定通り。






最後まで読んで頂きありがとうございます。

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