かばんデザインのコツ 思考法とヒント Goziの帆布カバン教室 ステップ⑦

Goziの帆布製品制作方法 デザイン

■ デザインを考える

作るもののテーマが決まれば、それをどんなデザインにするかを考えます。

● デザインしましょう

デザインがカタチになるかどうかは別として、デザインするということ自体はそれほど難しくはありません。

まず、鉛筆と大きい紙を準備します。Goziはカレンダーの裏を利用します。
紙の左上にテーマと日付けを書き込みます。

そして、
とにかくテーマに沿って思いつくデザインを書き殴っていきます。

コツは、できない、無理、難しいなど色々な否定的な雑念を取り払って、ワクワクしながら楽しんで絵を描きます。

斜め横から立体的に描くと作品の感じが分かりやすいです。

大きな紙を使うのは、描いた多くのデザインやパターンを一堂に見られて、描いて消して発展していけることです。

必要なら、立体的な絵をベースに表、裏、両側面など平面図を描くと分かりやすいです。

紙は何枚使っても構いません。

描いた絵には寸法(幅 高さ マチ)も入れます。

多色の製品であれば、配色のパターンも考え書き込みます。
鉛筆の他、色々な色で描いて消せるフリクションボールを使うのも良いでしょう。

マインドマップのように、自分の脳内にあるものをとにかく紙に書き出します。

Goziの思考法

よくミュージシャンが、日常のふとした時にメロディやフレーズが降りてくるという話を聞きますが、私Goziは鉛筆片手に集中して考えないとアイデアが出てきません。

とことんで考え込むと無性に眠たくなり、寝ます。
たぶん5〜10分程度。

居眠りではありません。「無明の闇に光を見つける作業」と呼んでいます。決して居眠りではありません。

その後トイレに行くことが多いです。するとトイレでパッとアイデアやヒントが降りてきます。

私はトイレで閃きや気付くことが多いのです。

パーツ試作、本体試作まで、本製品を作り出すまではいつもこの繰り返し。

しかし、
そこまで考えても当然ボツにするモノもあります。

後日、アイデアの元となる可能性があるため、ボツ案も残してはおきます。

① デザインのヒント


比率

デザインには美しく見える比率があります。
特に必要な比率は、

日本人に馴染みがあり美しいと感じる、A4やB5の用紙のサイズでもある

「白銀比 1 : 1.414」

人が最も美しいと感じる、西洋で古くから取り入れられてきた

「黄金比 1 : 1.618」です。

製品を作るときに用紙を入れるサイズでの制作や、全体や細部のバランスを取るときにも使えます。いつも念頭に置いておきましょう。

その他の参考になる比率

「1 : 1 1 : 2 などの整数比」

「フィボナッチ数列 1 1 2 3 5 8 13 21 34 55 89 …………. 」

② デザインのヒント


「使いやすく快適に」を目指します。


せっかく作るのならどこにでもあるデザインではなく、自分の個性を出した作品を作りたいと思うことでしょう。

自身で決めたテーマに沿って作るのなら、どんな作品でも良いと思います。
ただ、心掛けることは、その中でできるだけ「使いやすく」や「快適」を考えることです。

例えばA4サイズが入るショルダーバッグがあるとします。

当然、見た目が良く、値段も手頃ならA4サイズのファイルやバインダー、パソコンやタブレット端末などある程度重量があるものを入れることを想定して購入します。
しかし付属のショルダーストラップの幅が25mm程度ならどうでしょうか?

商品写真ではモデルが持っていたり、実物を見ても中身が無いものを持てば軽く、細いストラップはスタイリッシュでカッコよく見えます。

でも実際モノを入れて使えば肩に食い込みます。
カバン自体が重ければなおさらです。

売れればいいだけの目的なら、そつなく無駄なく見た目重視で安価で大量にです。
決して間違ってはいません。

でも、末永く愛用して頂こうと思えば、今のできる限りの知恵で、できるだけ「使いやすく」「快適」になるよう考えたいものです。

③ デザインのヒント


重さ


デザインと言うと見た目だけのことと思いがちですが、重さを考えることもデザインの内と思っています。前項の「使いやすく快適に」にも通じます。

カバンが軽くて丈夫なのは理想ですが実際はそうもいきません。

軽さを重視すれば薄手の生地になりますが、素材感、強度や耐久性を考えると厚手の方が分があります。

ですが、やはり厚手は重たくなります。
例えば、帆布でも厚手の4号帆布で、A4サイズのカバンの本体や内ポケット、凝った外ポケットを付けるとかなり重たくなるのが想像できます。

そこで見えない内ポケットを薄い生地に変えたり、外ポケットもシンプルにするなど、そのカバンを使うシーン何を優先させるかを考え、(例えばカバンタイプの工具入れなどはほとんど据えて使うので丈夫さが優先ですね)折り合えるところでなるべく軽くなるように意識してデザインをすることです。

④ デザインのヒント


統一性とデザインのバランス


デザインとはテーマに沿って優先を考え、組み立て、最終的に全体を見てその中でいかにバランスを取るかということです。

例えば
「大きさと配置のバランス」
「パーツや配色のバランス」
「表裏左右のバランス」
「デザインと使いやすさのバランス」
などなど。

全体が統一され、バランスが取れたデザインであるかかを見ます。
例えば、丸いバッグに四角いポケットが違和感があるなら、ポケットの一部を丸くして調和させイメージを統一させます。

気になる 一例を上げますと、織ネーム(ネームタグ)の位置とします。

織ネームは製品にとって良いポイント、アクセントになりデザインの一部になります。無ければ物足りないデザインもあります。

当店の左右非対称(表裏対象)の製品は、織ネームが全体のバランスを取り、バッグの顔になる役割があります。

なるべく自社製品であることをアピールするためにも当然目立つ場所に表示したい。
しかし、デザインにとっては邪魔になることもあります。

あくまで私の感想ですが、バッグの中心にドドンとネームタグが付いていて違和感を感じるデザインがあります。

「これが無ければ良いのにな」と思う製品が少なからずあります。

当然、メーカーの優先させるべきは自社ブランドのアピールです。
商売するには当たり前のことです。
お客様も満足されます。

ネームタグは表に付いているのが当たり前と思ってみえる方が大半です。

せっかく買って使うのならネームタグは見えた方がいいし、当店製品なら宣伝にもなると考えていただけるのでしょう。

しかし、どうしてもデザインに違和感、バランスが崩れることがあれば表に表示できない。

製品の性格も考え、結局、最後は自分が決めます。

「バランスを優先させて敢えて裏に付ける」

きっと理解してくれる人がいると信じて。

⑤ デザインのヒント


閃き


なにかをきっかけに閃くことがあるかも知れません。
そのアイデアを元にイメージを膨らませてデザインしましょう。

⑤ デザインのヒント


こうすればいいのに


市販の製品を見て「自分だったらこうする」「こうだったら良いのに」と思うことが有れば、それを自分の作品に活かしましょう。

⑥ デザインのヒント


優先させるべきは、


デザインを決めていくときに優先させるべきことがあります。
サイズ、重さ、ポケットなどの数、配置、使いやすさ。
製品によって違います。

その製品は何を優先されるかを決めます。

● デザインのまとめ


最終的にはデザインのバランス


カバンの大きさと持ち手の幅と長さ。
全体のバランス、配置、形状、配色。
などできるだけ違和感を感じないようなデザインが基本です。
(敢えて崩し、違和感が雑味と言うか、個性になることもあります)

いろいろ書いてはきましたがまとめると


● 決めたテーマに沿って大きな紙にとにかく絵を描きます。

● 優先させるべきと、バランスを考える。

● 候補が決まれば展開図を描き寸法を入れます。

● 変更があれば加えたり描き直したりします。

もし製作中に迷ったら自分の一番を優先させて下さい。
多分、それが正解です。
決して誰かの正解ではありません。

後で違和感が出てくれば直せばいいだけ。

です。







最後まで読んで頂きありがとうございます。

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