帆布かばんの作り方 最初にやること Goziの帆布カバン教室  ステップ⑥

製品制作の方法を解説していきます

はじめに

私Gozi(ゴジ)がカバンを作り始めたとき、今までこの世に無く、自分の頭の中にだけにあったものを現実に出現させて、それが誰かの役に立てること、生活の一部になることにとてもワクワクしました。

今は、製品制作は自分の頭の中からよりもっと上の方から。
選んでくれる人、使ってくれる人に「作らせて頂いている」という感覚です。

そんな思いで制作している私Goziが、実際に帆布製品を作るときに頭の中(上の方)にあるものをカタチにするための方法を解説していきます。

独学なので他のカバンブランドや、カバン教室で教える内容とは制作方法、過程が違うかもしれませんが、これからカバン作りを考えている人や、現在作っている人にも参考になればと思っています。

物作りのお役に立てれば幸いです。

Goziの帆布製品制作方法

■ 基礎となるテーマを決める


まず、誰に、どんな生地で作る製品は何か?どんな大きさのどのような形状か?などを決めます。

下記の項目に順番はありません。

はじめに、例えば「9号のパラフィン防水加工の生地でカバンが作りたい」と明確にあれば’、それを元にテーマを具体的にまとめましょう。

● 誰に作るかを決める


自分を含め誰に作るかを決めます。(ペルソナの設定)

販売目的の制作なら「32︎才の女性に」など具体的にイメージを。
友人知人や過去や未来の自分をイメージしても良いでしょう。

実際、買ってくれる年齢層や性別が決めたテーマ像と違っても全く構いません。
明確にした方が製品のイメージがしやすいためです。
例 : 「自分用に」「10才子供用に」「彼女 彼に」「妻 夫に」「55才男性に」「女子 男子学生に」 など

● 何を作るか決める


例 : カバン ショルダーバッグ リュック ポーチ ケースなど

● サイズを決める


B5サイズ、A4サイズなど用紙の入るファイルのサイズ

特定の物が入る大きさ (カメラ スマートフォン ペットボトル など)

特定のサイズが特に無く大きめとか小さなポーチサイズとか

例 : A4サイズ W(幅)360mm H(高さ)260mm D(奥行き)120mm

● 用途を決める


例 : 普段使い 通勤通学 買い物 旅行に

● イメージを決める


カッチリ、カクカクとした感じを好んだり、フワッとした丸い感じが好みだったり好みは人それぞれ。

使いたい生地のイメージで決めても良いです。

例 : 「カッチリした感じ」「柔らかい感じ」「変わった感じ」「人とは違うものを」「オーソドックスなものを」「シンプルなものを」など。

モチーフがあればそのイメージで。
例 : 「船」「飛行機」「動物」「鳥」「虫」「魚」「波」「風」「光」「機体船体の一部」「以前制作したバッグの一部」など

● 帆布生地を決める


生地の厚さや加工などを用途やイメージに合わせて決めます。

例 : 「9号 パラフィン防水加工帆布」「11号シルケット加工帆布」「8号糊付帆布」「6号無加工生成帆布」など

・材料を決める
使いたい金具や材料、ファスナー、皮革等があれば最初にこれを使うと決めておいても良いです。

● カバンや小物の持ち方を決める


例 : 「手持ち」「肩掛け」「斜め掛け」など。 
「スマホケースをベルトに付ける」など

○ 以上の他、自身で追加したいテーマがあれば加えます。

■ テーマの完成

項目をまとめてテーマを完成します。

例えば

例)38才女性に 仕事で使うかっちりとしたA4サイズが入る肩に掛けられるショルダートートバッグ。 9号帆布 サイズW360 H300 D120

例)61才男性に 普段に使うB5サイズ
留め具など部分的に革を使い、ちょっと上質な印象の斜め掛けのショルダーバッグ。9号帆布 サイズW190 H720 D80

などデザインをするときのベースとします。

■ まとめ テーマを設定する訳は


テーマは設定しますが、決めた通りでなくても詳細なことはデザインの途中で「良いアイデアや方向性」があれば柔軟に変えていきます。

しかし始めに全く何も決めず「自由に作りましょう」と言われても、基礎が無いところにどうやって家を建てるのか?ということと同じで、テーマは家で言うところの基礎にあたります。

しっかりとした基礎があるから木の家、コンクリートの家、風の通る家、土壁の家、レトロモダンの家など建物(デザイン)は自由に表現できるわけです。

丈夫な基礎の上に素敵な家を建てましょう。

あっ、
かばんです。

● 追伸 メインの制作テーマを


「ブランドを作りましょう 帆布カバン教室⑤」でも書きましたが、永続的に続く制作にあたってのテーマで、コンセプトが世間に対してのブランドのメッセージなら、メインテーマは自分自身に対して、制作スタイルの座右の銘的なものです。

どんなスタイルのカバン作りをしていくのかを明確にしましょう。

GOZI帆布の起業当初からのメイン制作テーマは「スタンダード&エキセントリック」。
「使いやすいのにちょっと無いデザイン」「ちょっと無いデザインなのに使いやすい」を心に製品制作をしています。








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